保育園における防災グッズと必要なもののリスト

天災はいつどんな時にやってくるかわかりません。日本では近年大地震が起こっていて今後もあると予想がされています。地震だけでなくても台風や大雨、竜巻などの被害など天気によるものもよく起こります。またこのような天災だけではなく火事や事故などの人災が起こることもあり、これらの災害は人の命をなくしてしまう危険もあります。 しかし何らかの備えをしておくことで、それらの災害から命を守ることもできるのです。

Contents

保育園で備蓄

 

命を守るためのグッズや避難をした場所でも数日間なら生活ができるように、防災グッズや食べ物などの備蓄を用意することが勧められています。

特に近年に起きた大地震や洪水、津波の被害を振り返り、今後来る可能性のある大地震や自然災害に備えて準備をすることが重要です。 その中でも、子どもたちが集まる学校や幼稚園、保育園などでは防災に対する備えが必要です。自分たちの力だけでは逃げることができない子どもたちの命を守るために防災グッズを揃え何回も避難訓練をしています。防災頭巾やヘルメットは以前から学校や保育園などでも一人一人で用意をしているところは多くありましたが、近年に起こった阪神淡路大震災や東日本大震災などの大災害の経験を踏まえて災害から身を守るため、また避難所で必要なものなどが防災グッズのリストに加えられたりもしています。

自分では歩けないような子どもたちがいる保育園ではどのようなものが防災グッズのリストに挙がっているのでしょうか。各自治体によっても異なる部分はありますが、それぞれの自治体で保育園で備蓄しておくものや非常時に持ち出すものなどのリストが作成されています。 備蓄をするものとして、飲食物としてはミネラルウォーターと粉ミルクやスポーツ飲料、米や缶詰、乾パン、飴、ビスケットなど火を通さなくてもすぐに食べられ長期保存ができる食料品とアレルギーの子どもに対応できる食べ物です。生活用品としては生活をするうえでの水、トイレットペーパーやティッシュペーパー、毛布やビニールシート、保温用アルミシートや着替え、ビニール袋やウエットティッシュ、卓上コンロやなど一般の生活用品のほかに哺乳瓶や紙おむつ、おまるなどの準備も必要になります。そして避難用品としては防災頭巾やヘルメットのほかに軍手やロープ、懐中電灯、ラジオ、乾電池などとおんぶひもなど小さい子を背負ったり抱っこして逃げられる用品も必要です。 これらのグッズを乳児担当者なら紙おむつや粉ミルク、哺乳瓶、幼児担当なら飴屋ビスケットというように手分けして、あらかじめ各担当保育士が持ち出すものを決めておき、さらに避難をした場所で保護者と連絡を取るために、名簿と緊急連絡先が書かれた書類をもっていくようにします。 他にも普段の生活で低年齢の子どもたちが散歩に使う大きな乳母車や、子どもたちを一か所に集めるためのクッションマットやビニールプールなどもあれば便利です。

家庭で子供の備蓄

 

子どもたち個人が用意すると便利な備品として、東日本大震災などで被害に遭った被災者の声も聞きながら、防災士が厳選した防災グッズのセットも市販されています。対象になるのは身長が90cm程度の幼児から小学生になりますが、子どもが喜ぶようなかわいいデザインのリュックの中に入っているのは、5年間長期保存ができる500mlの水が2本と5年間保存ができる缶入りのソフトパン、手を汚さずに食べられアレルギー物質も除去したスティックタイプの羊羹の飲食物と、冬は暖かく夏は涼しくなるアルミのブランケット、水が出なくて手が洗えない時に使えるアルコール除菌ジェル、身動きが取れない時や遠くからでも居場所を知らせられる笛です。また寒い冬には必須の使い捨てカイロや止血や骨折時の固定に役立つ三角布、コンパクトな救急用品と携帯電話の充電もできるライト、そして緊急連絡先を書くためのシートの全部で11種類のグッズが収納されています。

保育園でも家庭でもこのような個人用のグッズを用意しておけば、いざ災害が来て避難を必要としたときに役立ちます。そして着替えなども数セット防災用に用意しておくとすぐに持ち出すことができますが、季節が変わることと子どもは成長するので、定期的に見直しが必要です。しかし子供一人の分だけで大量の荷物になると大変なので、一つの袋やカバンに入り、さっと持ち出すことができるように整えておくことも大切です。 保育園などでも一人一人の荷物を持てる年齢になるとそれぞれ背負わせるようにして、頭は防災頭巾で守るようにし、両手は何も持たなくても良いようにして、手をつないだりロープをもって歩くことができるようにします。 個人用の防災グッズを用意している保育園なら、日頃の避難訓練の際にもしっかりともって出るように訓練を重ねるように司、いざとなって慌てて探したり重くて持てないというようなことがないようにしておくことや、定期的に中身を点検し、飲食物で消費期限が近いものは交換するようにしておきます。