平成30年7月17日06時26分17日06時23分ころ、地震がありました。震源地は、長野県南部(北緯35.8度、東経137.6度)で、震源の深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)は2.7と推定されます。地震に限らず、自然災害が相次いでいる日本列島です。大雨による災害で、現在でも多くの人々が避難生活をされています。被災された方が訴えてるのが、「トイレ問題」です。意外と想定にないトイレ問題を、一緒に考えていきたいと思います。
Contents
災害時のライフライン停止、想定していますか?
災害に伴い、ガスの遮断、停電、水道管の破裂や電柱の倒壊、ライフラインが断たれます。これらは震災の不安を、更に増長させてしまいます、私たちが想定していることを、遙かに超えてくるのが、自然災害の怖さです。食料や飲料は家庭内に備蓄していると思います、火もカセットコンロなどで代用ができるものの、問題は断水によるトイレ問題です。最後になりがちなトイレ問題が、災害直後から発生します。普段の生活の中で普通に使えていたものが急に使えなくなる事態が頻発する中、断水時にトイレが使えるようになるまでの時間について、あらかじめ想定しておくことが大切です。
地震発生時、確認すること。
地震発生後、防火対策として、ガスの元栓確認が大切です。その次に、トイレ本体や排水管などが破損していないかを確認することが必要です。災害による断水は、復旧するまでに、東日本大震災の断水は、地震発生時から3週間で復旧、記憶に新しい大阪北部地震では翌日の未明、西日本豪雨については、1週間後と災害により日数はさまざまです。ただ、断水を経験された方ならご存じかと思いますが、1日トイレが使えないとことは非常に辛い状況です。
断水時のトイレ対象法
まず、床に新聞紙や布などを敷きつめ、便座を上げて便器内に備蓄していた水をバケツに1杯程度流し込み、「ごぼっ」という音がすれば排水管に異常は無く水が流れたことを確認できます。水が流れない状態でトイレを使用し続けると、流れなかった場合は便器があっという間に排泄物でいっぱいになってしまうので注意が必要です。流れることが確認できたら使用しても大丈夫なので、排泄後も同じようにバケツ1杯程度の水を流すようにします。備蓄している水が不足した場合は風呂の水などで代用しますが、髪の毛などの異物を極力取り除いてから使用することがポイントです。
断水時のトイレ使用法
水が流れなくなっていた場合は、便器にちぎった新聞紙などを大量に入れて、溜まっている水をしみ込ませます。便器にゴミ袋を被せて使用しますが、この際に、ペット用のトイレシートや紙おむつなどがあれば、袋の中にいれておくことで吸水性がアップするのでおすすめです。便器が破損して使用できない場合はダンボール箱やごみ箱を代用します。使い方は、箱の内部全体を大きめのごみ袋などで覆い、座る所の中央に適度な大きさの穴を作り使用します。何れの場合もなるべく一度使用したらごみ袋を縛り、廃棄することが衛生面から見てもおすすめです。トイレが復旧するまでの時間はとても長く感じられますので、携帯用トイレなどを用意しておくと安心です。
このように、日頃、当たり前にある水ですが、断水により非常に困るのがトイレ問題です。本当に大切なものを備蓄したいですね。